マウスを分解修理

    パソコンと周辺機器
    12 /15 2013
    MicrosoftのWireless Mobile Mouse 3500を使っている。 別に大した物ではない。
    Mouse4.jpg
    青色LEDの光学式で無線のものでまともに動かないようになってきので分解修理(改造?)した。

    左ボタンの接触が悪い。
    クリックは問題ないのだが、ドラッグがしにくくなってきた。

    おまけにホイールの動作もおかしい。
     ホイールで画面を上下にスクロールさせると動きがガクガクする。
      回転がロータリーエンコーダー1クリック分戻るようである。
     ホイールの回転が悪い
      ゴムのホイールがケースに擦れて重くなっており、手の甲から腕に掛けて筋肉痛になる(汗)。

    価格は安い(2000円以下で1500円位?)ので買い換えればよいのだが、毎年のように買い換えてきておりきりがない。 それでも使っているのは他に適当な3ボタンで電池1本のマウスがないので仕方なくである。 (電池2本のものは重くて手首にくるのでダメ。 ケーブルが無くなった分が電池1本分位の重量増加までなら許せる。)

    そのような訳で修理した。 ただ、直すといっても完全には元に戻らないので延命策です。

    一見ネジが無いが足?(滑らす面)を剥がすと隠しネジがある。
    Mouse3.jpg
    トルクスネジ(T6)だが細いマイナスの精密ドライバーで回せた。
    初回は固いのでなめないよう注意すること。
    酷く固い場合はマイナスの精密ドライバーを(ラジオ)ペンチで挟んで回した方が安全で楽。
     注:最近のは底面(と中身)の作りが少し変わっている。

    ちなみにトルクスドライバーはこんな感じ。 ビックカメラの工具売り場で500円弱だった。
    Torx_Driver01.jpg


    ・ボタン

    ボタンのスイッチを新品に交換すれば良いだがそんなものはない。
    左ボタンはまだクリックには使えし、右のボタン使用頻度は少ないので左右のボタンを入れ替える事にする。

    またこの時スイッチを180度回転させて付ける
    それはスイッチが真上から均等に押されるわけではなく少し斜めに押されており
    コンタクトの特定の部分だけが減っている可能性があるのでそこを避けるためである。
    気休めかもしれないがやって損はない。
    Mouse1.jpg Mouse2.jpg
    ハンダは無光沢でぎらつかない=目にやさしいのものが使われているようである。
     目視検査するってこと? TVカメラでも有効だから? それとも単に単に温度不足?

    スイッチはDIPなので作業しやすい。
    足に少しハンダを盛ってから、ハンダ吸い取り線でハンダを吸わせる。
    少しハンダが残って足が外れないがピンセットで摘んでキコキコ動かすと取れる。
    ただ、あまりやり過ぎると足が金属疲労で折れるので諦める。
    どちらか片方の足が外れたらもう一方はコテで暖めて取ってもよい。
    移植するときスイッチをプリント板にキチンと密着させる事

    ・ホイールで画面がガクガク

    これはホイールの機械式ロータリーエンコーダーの接触不良によるチャタリングだった。
    写真の左ボタンの下にあるのがホイールのロータリーエンコーダーで非常に薄い。
    ALPS社の物で、調べたところこれの9mmか11mmだと思う。 (寸法が違うだけ。)
    機械式なので接点が摩耗してチャタリングが酷くなっているのが原因と思われた。
    そこで、接点復活剤をタップリ吹き込んだら直った。
      接点復活剤がない場合、薦めませんが最後の手段として KURE 5-56 が
      使えます
      多少の接点復活効果があります。 ただ、
       微小電流用ではないと思う。
       接点復活剤ではなく潤滑油なので油成分が部品、PWB、プラスチック
       に悪影響する可能性があります。
      従って、捨てても良いマウスならばダメもとでやってみて下さい。
      (責任は持てません。)

    補足
    コンデンサによる防止対策
     チャタリング対策にSWにコンデンサを付ける方法もあるが容量の決定が難しい。
     ロジクールのマウスの記事が多くある。 これによるとボタンのSWに付ける容量は
      0.1uF:ダブルクリックにならない。
      2200pF:冬場になると容量変化でかチャタリングが再発する。
     →0.01uF辺りを試してみるのが良さそう。
      あくまでロジクールでなので初めの目安として。
      また、1ヶ月もすると症状が戻ってきた、とかあるようです
     ホイールでも同様と考えられるが、マウスのボタンより(10倍位?)クリックが速いので容量を減らす必要(1000pF?)があり効果は小さくなるので、接点復活剤が無難。

    ソフトで対策
     ChatteringCanceler(マウスチャタリングキャンセラ)というのが有名なのかな?
     手軽である。 ホイールにも対応している。
     ノートPCのパッドのボタンのチャタはソフトでやるしかない。
     ただ、原理的にクリックなどの反応が少し遅くなる。
     クリックでは問題ないと思うが、ダブルクリックやホイール操作は少しゆっくりにする必要がある。
     このソフトかは覚えていないが昔使ったことがあるがこの辺りが我慢できずそれ以来使っていない。
     恐らくコンデンサを付けた人も同様だと思われる。
     無料なのでとりあえず試してみる価値はある。
     チャタがあまり酷くないうちは有効かもしれない。
    補足終わり


    ・ホイールがケースに擦れて硬くなる
    ホイールのゴムが経時変化で膨張するのか潰れるのか分からないがケースに擦れるようになってくる。
    ホイールの右側面のゴムをカッターで大胆にカットする。
    ゴムでグニョグニョして薄く切れないのと、チマチマ切っても直ぐにまた擦れるようになるため。
    Mouse5.jpg
    切り口が汚いが組み込めば殆んど見えないので問題ない。
    見た目よりもいかに多く切り落とすかの方が重要。
    また、軸に絡んでいるホコリも念のため軽く掃除しておく。
    グリスも多少取れるが問題ない。

    なお、
    ・左ボタンが完全にいかれてからではこの改造は遅い。
    ・マウスの足?(滑らす面)はかなり細いマイナスドライバーを差し込んで剥がす。
    ・足を戻すには両面テープが必要。(元のテープは剥がすときにヨレヨレになる。)
    ・当然だがついでに内部の掃除も軽く行った。

    修理とは関係ないが、このマウスは電池の電圧がほぼ1Vで電源が切れるので
    ニッケル水素充電池が使える。(100円ショップのもので充分。)
    普通の乾電池だと中途半端に電圧を残してしまうのでもったいない。
    また、電圧が低いと一瞬で電源が切れるので電源が入らないように見えるかもしれない。
    電池の接触が悪い場合もある。
    あまりいないと思うが単四を単四→単三アダプターで使うと単四電池の内部抵抗が高いため電圧が落ちるようで直ぐに使えなくなる。

    このマウス、電池寿命が8ヶ月となっているが一日中使い、電源を頻繁に切り忘れるとアルカリ乾電池でも1ヶ月位しか持ちません。 単三1本で電圧が高い青色LEDを使っているので仕方ないと思います。

    参考記事:ニッケル水素充電池を廃棄できない
    このマウスを2年位使っていると電池の電圧検出がおかしくなるようです。
         光学式マウスのイメージセンサー
    以上
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    コメント

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    No title

    同じ事象が起きてさてどうしようと思っていました。(画面がガクガクする)

    とても参考になりました。やってみようと思います。

    No title

    yoshidak 様
    返信が遅くなり申し訳ありません。
    同じマウスか分かりませんが、最近の3500のロータリーエンコーダーこの当時と変わっており接点復活剤が浸透しにくいようです。

    No title

    こんにちは。
    今日マウスを修理した一般ユーザです。
    記事を参考にさせていただきました。

    Microsoft Wireless Laser Mouse 5000という古いマウスなんですが無事完動しました。
    10年以上使っている愛着あるマウスなので簡単に捨てられませんでした。

    画像を見ると、一致する部品/手順が多いのでアドバイス含め補足となります。
    私の場合、以下の手順を追加しました。

    1.左クリックのスイッチ部分を交換
    RSコンポーネンツという部品サイトで部品を購入しました。
    該当部品は「EVQP0D07K」となり、元々設置されていた部品と同一です。
    最低注文個数5個からとなりますが、送料含め700円程度です。
    長く使うお気に入りのマウスでしたら部品在庫を手元に置くのも有りかと思います。
    交換後、新品同様のクリック感を取り戻しました。
    また、スイッチ部分のハンダですが、ハンダ吸い取り線を使うことでキレイに除去できますよ。

    2.ホイールの擦れ解消
    分解時にホイール部分を洗剤で洗ってしまった為、油分が剥がれ回転が重くなってしまいました。
    クレが出しているシリコングリースメイトを付着させることで新品同様の回転になりました。
    ホイールの回転部 / 軸受部双方に必要です。
    付着させるものを選ぶ要点は2つあります。
    1.オイルではなく、グリスであることが要点です。
    粘性の低いオイルの場合、ホイール部の摩擦はさほど変わりません。
    2.グリスであってもプラスチックを腐食しない記載のあるものが要点です。
    記載の無い製品の場合、腐食や変色の恐れがあります。
    値段ですが、Amazon等の通販でしたら1000円程度です。

    3.ドライバーについて
    私が存在を確認している物としてマイクロソフト製のマウスでもT6のものとT9のものがあるようです。
    恐らくですがモバイル用途の小型のものはT6かと思われます。
    私のデスクトップ用の大型マウスではT9で合致しておりました。
    購入の際は実店舗に対象物を持っていき、店員さんに確認頂くのがベストかと思われます。

    以上、記事を記載いただきありがとうございました。

    No title

    ekazyam 様
    追加の情報ありがとうございます。
    SWは足がキンク加工されているのでランドへの引っ掛かり具合によってはハンダ吸い取り線でも完全には取れない場合がありました。
    因みに最近は別のマウスを使っております。
    http://eleclabyrinth.blog.fc2.com/blog-entry-196.html

    Friendship 7

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