FTDIのUSBシリアル変換ケーブルが動かない
PICAXE
Windows 10でFTDIのUSBシリアル変換ケーブル(アダプタ)(以下、変換ケーブル)をうまく認識しないのである。 (秋月電子通商で買ったTTL-232R-5V)
動かなくなってから2か月経ちましたがやっと原因が分かりました。(涙)
新しくBUFFALOとか大手メーカーのを買わなくて良かったです。(BUFFALOのもFTDIだし)
その前に症状の確認
・変換ケーブルを挿すとマウスのポインター(カーソル)が少しずつ勝手に動いて(飛ぶ、暴走して)おかしい。
マウスを外してタッチパッド(ポインティングデバイス)だけにしても同様。
マウスに干渉しているような感じ。
・変換ケーブルやマウスを挿すUSBポートを変えると一瞬まともに動くことがあるので変換ケーブルが壊れているわけではない。
・デバイスマネージャーで見ると USB Serial Port は存在し正常動作となっている。 これから見ても変換ケーブルは壊れていないはず。
・USB Serial PortのプロパティでCOM番号を変えようとすると使っている人がいるが本当に変えるかみたいなメッセージがでる。
→どうも誰か(別のデバイス)が先に使っているようである。
昔マイクロソフトでFTDIのチップを使ったマウスがあったせいではないかと推測した。 →正解でした。
デバイスマネージャーの抜粋で説明します。(Windows 10)
変換ケーブルを挿す前
タッチパッドとワイヤレスマウスが見えます。
挿した後
USB Serial Portは良いのだが Microsoft Serial BallPointも追加される。
調べてみるとトラックボールが付いたシリアルマウスみたいなもの。
Microsoft Ballpoint Mouse になる場合もあるらしい。
そんなものは使っていません。
つまり誤認識でこのドライバーがロードされ、これがFTDIのチップをアクセスしているということ。 (今まで気づかなかったのはUSBコントローラーを見ていたため)
これを右クリックして無効にする。
マウス等が全く使いものにならない場合はカーソル、enter、tab、escキーを駆使する。
この件を解決するレジストリがあるらしいのだが上記の方法が簡単である。
Windows 10 anniversary updateがせっかく使いやすくしたWindowsの設定(レジストリ)を初期化しまくってくれたので、その時余計なことをしたのだと思っています。 なお、これでも使用中にアクセスできなくなることがあるが挿し直すと問題なく使える。
参考 (にならないけどヒントになった記事)
Windows 7 でシリアル デバイスがシリアル マウスとして検出される
Windowsのバージョン(2000,XP,Vista,7,8,8.1)によらず何かの拍子(IRQの組み合わせ?)で症状がでるらしい。
FTDIのドライバーソフト(D2XX用VCP)も無関係。
FT232RLだけでなくFT2xxシリーズ(FT234xとか)ででるらしい。(VCPドライバーが同じ)
ProlificのPL2303を使った変換ケーブルでも同様という記事もあるが持っていないので未確認。
この不具合は以前からあるようですがネットでの記載が少なく検索で引っ掛かりにくいようです。 分からずに泣き寝入りしている方が多いかもしれません。
大手メーカー(バッファロー、ELECOM、サンワサプライ等)製の変換ケーブルがどこのメーカーのチップを使っているかは下記が参考になります。
秋山製作所 USB-シリアル変換ケーブルについて
ドライバーキャッシュの破損で動かない場合もあるので、この記事に当てはまらない場合はこちらの記事の末尾を参考にして下さい。
なお、Windows 10にドライバーキャッシュがあるか調べましたが確認できませんでした。
以上
動かなくなってから2か月経ちましたがやっと原因が分かりました。(涙)
新しくBUFFALOとか大手メーカーのを買わなくて良かったです。(BUFFALOのもFTDIだし)
その前に症状の確認
・変換ケーブルを挿すとマウスのポインター(カーソル)が少しずつ勝手に動いて(飛ぶ、暴走して)おかしい。
マウスを外してタッチパッド(ポインティングデバイス)だけにしても同様。
マウスに干渉しているような感じ。
・変換ケーブルやマウスを挿すUSBポートを変えると一瞬まともに動くことがあるので変換ケーブルが壊れているわけではない。
・デバイスマネージャーで見ると USB Serial Port は存在し正常動作となっている。 これから見ても変換ケーブルは壊れていないはず。
・USB Serial PortのプロパティでCOM番号を変えようとすると使っている人がいるが本当に変えるかみたいなメッセージがでる。
→どうも誰か(別のデバイス)が先に使っているようである。
昔マイクロソフトでFTDIのチップを使ったマウスがあったせいではないかと推測した。 →正解でした。
デバイスマネージャーの抜粋で説明します。(Windows 10)
変換ケーブルを挿す前

タッチパッドとワイヤレスマウスが見えます。
挿した後

USB Serial Portは良いのだが Microsoft Serial BallPointも追加される。
調べてみるとトラックボールが付いたシリアルマウスみたいなもの。
Microsoft Ballpoint Mouse になる場合もあるらしい。
そんなものは使っていません。
つまり誤認識でこのドライバーがロードされ、これがFTDIのチップをアクセスしているということ。 (今まで気づかなかったのはUSBコントローラーを見ていたため)
これを右クリックして無効にする。
マウス等が全く使いものにならない場合はカーソル、enter、tab、escキーを駆使する。

この件を解決するレジストリがあるらしいのだが上記の方法が簡単である。
Windows 10 anniversary updateがせっかく使いやすくしたWindowsの設定(レジストリ)を初期化しまくってくれたので、その時余計なことをしたのだと思っています。 なお、これでも使用中にアクセスできなくなることがあるが挿し直すと問題なく使える。
参考 (にならないけどヒントになった記事)
Windows 7 でシリアル デバイスがシリアル マウスとして検出される
Windowsのバージョン(2000,XP,Vista,7,8,8.1)によらず何かの拍子(IRQの組み合わせ?)で症状がでるらしい。
FTDIのドライバーソフト(D2XX用VCP)も無関係。
FT232RLだけでなくFT2xxシリーズ(FT234xとか)ででるらしい。(VCPドライバーが同じ)
ProlificのPL2303を使った変換ケーブルでも同様という記事もあるが持っていないので未確認。
この不具合は以前からあるようですがネットでの記載が少なく検索で引っ掛かりにくいようです。 分からずに泣き寝入りしている方が多いかもしれません。
大手メーカー(バッファロー、ELECOM、サンワサプライ等)製の変換ケーブルがどこのメーカーのチップを使っているかは下記が参考になります。
秋山製作所 USB-シリアル変換ケーブルについて
ドライバーキャッシュの破損で動かない場合もあるので、この記事に当てはまらない場合はこちらの記事の末尾を参考にして下さい。
なお、Windows 10にドライバーキャッシュがあるか調べましたが確認できませんでした。
以上
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コメント
Windows10は厄介です
私もanniversaryで各種設定を初期化されましたが1511の時よりは被害が少なかったと感じています。
ラジオペンチさんもFriendship 7さんと似たようなUSBシリアルアダプタの不具合を記事にしていました。
http://radiopench.blog96.fc2.com/blog-entry-700.html
Friendship 7さんが「ProlificのPL2303を使った場合も同様という記事もあるが持っていないので未確認。」と書いてある記事と同じであったらご容赦願います。
2016-10-23 20:28 mytoshi URL 編集
Re:Windows10は厄介です
ラジオペンチさんの記事はいつも拝見しています。
PL2303はUSBのVendor IDなどが事なるはずなので理屈の上ではなさそうな気がするのですが一応情報として書いておきました。
2016-10-23 22:22 Friendship 7 URL 編集