3A LDO可変レギュレーターLT3083を調査

    電子工作
    10 /15 2018
    秋月電子通商等でこのブログで何度か使っているLT3080の3A品のLT3083がでている。 出力電流 最小3A、標準3.7A。 TO-220の5ピン
    LT3080のピンコンパチなので以前作った可変電源電子負荷の強化ができる可能性があるので調べてみました。もちろん放熱の問題はありますが。
    写真はLT3080
    KAHEN_DENGEN_3080a.jpgLT3083_01.png
    まず、簡単に動作を説明すると、IC内部に正確な定電流源を持っており外部抵抗器Rsetに電流を流して基準電圧にする。 外部抵抗をVRにすれば0Vからの可変電源になる。(普通のレギュレーターは基準電圧を持っており、出力電圧はその電圧未満にはできない)  DAコンバーター等で外部電圧を与えてもよい。

    電源入力は2ピンある。一つは出力端子に繋がるINで、もう一つは内部回路用のVcontrol。
    出力OUT用のINピンは出力電圧+約0.5Vあればよいが、内部回路用は常に1.6V以上必要と条件が異なる。
    ただ、自作の場合3.3V以上の電源に繋ぐと思われ、この2ピンを同じ電源に繋くのが現実的。

    それとブロック図を見ると分かるが出力に電流が流れないと回路が成立しない。この為出力に少しは電流を流す必要がある。(最小負荷電流1mA)

    3080と3083の比較
      LT3080ET LT3083ET 備考
    価格(円)税込み 250 640 秋月通商
    パッケージ TO-220 TO-220 Tパッケージ
    定格出力電流(A) 1.1 3 MIN
    SETピン電流(uA) 10 50 10uAは使いにくい
    Rset 1V当たり(kΩ) 100 20  
    最小入出力間電位差(mV) 500 190 3080 1.1A時、3083 1A時 MAX値
    510 3A時、MAX値
    最小負荷電流(mA) 0.5 1  
    最小出力セラコン量(uF) 2.2 10  

    まず値段が640円とバカ高い。他に0Vから出せるレギュレーターは知らないので仕方がない。 (共立エレショップだと1317円
    基準電流が変わっている。自作の可変電源でこの影響が少ない回路にしているので無調整~微調整で済むだろうが、電子負荷の方はVRを変える必要がある。
    最小負荷電流と最小出力セラコン容量が増えている。部品を交換するかパラにすればよい。
    なお、Cは3080の時から X5R(B)、X7R(R)タイプを推奨。()内はJIS相当品。 Z5U、Y5Vのように印加電圧や温度で容量が大幅に変わるものはNG。
     参考:高誘電率系MLCCの主な温度特性 ローム

    残るは放熱の問題。
    3080と3083のパッケージの熱抵抗は同じ。
    最小入出力間電位差は3A品でも1A品と変わらないのは良いが発熱は3倍になる。

    秋月最大の放熱器は相変わらず 15PB054-01050 5.6℃/W
    30P61A の方が包絡体積(大雑把に言えば放熱器が抱え込む空気量)はやや大きいが黒色アルマイト処理されておらず放熱的に不利で熱抵抗は不明。

    秋月は絶縁シートは良いのを扱うようになった。
    マックエイト放熱シート(サーコン) TO-220用 CW-3
    熱抵抗が0.39℃/Wと絶縁せずにシリコングリスで放熱器に電気部品を付けたときくらい低い。 中級なグリスに相当。(普通の放熱シートは1.8℃/W位)
    これに変えるだけで上記の放熱器で概算1.5W増えて9.5W扱えるようになる。

    それでも3Aは到底むりなので、可変電源は連続1.5A、ピーク3Aと考えるかな?
    電子負荷はそうはいかないので絶縁シートを変えてW数を少し増やすのが現実的です。(いずれもやるか分かりませんが...)

    以上

    ダイソー 電池式 モバイルバッテリー 2

    電子工作
    06 /17 2018
    ダイソーの電池式 モバイルバッテリーは500mA出力の扱いにすべきだと以前の記事で書きましたが、その改造ができるのかやってみましたが、できませんでしたという残念な話です。(汗)

    以前にも書きましたが、やりたいのはD+とD-を切り離して15kΩでGNDに落とすことです。(下図)
    DAISO_MOB_BAT11.png
    それでハンダ面のD+とD-を切り離したのが下図です。 ベタ面のカットなので結構大変。
    DAISO_MOB_BAT10.jpg
    ところが導通を確認すると、まだ繋がっている...  どうやら部品面も繋がっている模様。 コネクタの取付強度を上げるためには正しい。

    コネクタを外さなくてはならないのだが、問題なのが両面のベタ面に繋がっているGNDとコネクタ固定用(シールド)のピン。
    60Wのコテで、ハンダ吸い取り線も手動のハンダ吸い取り器を使っても歯が立ちませんでした。 プリント板が焦げるくらいやりましたがダメでした。

    電動のハンダ吸い取り器を使い、部品面からもコテを当てないとムリだと思われます。 それでもスルーホールがキチキチみたいなので綺麗に抜くのはハンダ吸い取り器のポンプが快調でも至難の業でしょう。

    という訳でコネクタは外せそうにないので断念してショートのまま使うしかありません。

    この基盤を単三2本→5Vに使う場合USBコネクタは外して使えないということで以前の記事でも書きましたが、USBライト(スイッチ付き、100~200mA以下)で使うのが良いでしょう。

    以上

    アルカリ乾電池のサイズ別 販売数割合

    電子工作
    05 /27 2018
    国内のアルカリ乾電池のサイズ(種類)別の販売数量割合です。 といいつつ他のもありますが、マンガンは省いてあります。 元データは
    電池工業会 月別電池販売数量 詳細データのサンプルです。

    以前から単一、単二は単三、単四より流通量が少なく災害時には入手しにくいだろうといっていましたが、その裏付けデータが見つかりました。

    注意点は
    下表は単三アルカリ乾電池の販売数を100とした比率で書きました。
    国内生産数でありません。 輸入品も含まれています。
     例えばパナソニックの006P(6LR61)は外国製のようです。
     パナのアルカリ単五も殆どは外国製みたいです。
    2015年4月、1ヶ月分のデータなので年間では多少異なる可能性があります。
    少し古いデータなので比率が多少変わっている可能性があります。(今はもっと単一、単二が減っているとか。)


    販売数量(メーカー出荷数量)をアルカリ乾電池の単三に比べて。
        単三比  備考
    アルカリ 単一 LR20 12.3  
    アルカリ 単二 LR14 11.4  
    アルカリ 単三 LR6 100.0 約50億個/月
    アルカリ 単四 LR03 54.7  
    アルカリ 単五 LR1 0.5  
    アルカリ その他   0.7 6LR61,6LF22等と思われる
    アルカリ ボタン LR 7.2  
    酸化銀 SR 56.0  
    空気 PR 13.7  
    リチウム(筒型) CR 7.9 CR123A,CR2等と思われる
    リチウム(コイン・ピ ン) CR,BR 22.3 ウキ用等も含まれるはず

    単一、単二は単三の約10%と思っていたより少ない。
    単五とその他 は想像以上に少なく無いに等しい。 表にないが約90%が輸入品。
    アルカリボタン電池(LR)は意外に少ない。 LR44,41等。

    酸化銀電池(SR)はアルカリ単二並みに多く100%国内生産。 主にカメラ用で私の知らない世界があるもよう。
    空気電池(PR)は主に補聴器用で単一、二よりわずかに多い個数。  表にはないがほぼ輸入品。

    リチウム電池 筒型(CR123A CR2等)基本カメラ用だがLEDライトにも使われる。 販売数は少な目。
    リチウム電池 (コイン・ピン)(CR、BR)は単一、二よりは販売数が多い。

    因みに
    乾電池の輸入は東アジア、東南アジアからが多い。 マンガン乾電池の販売総数はアルカリ乾電池の1/10以下で100%輸入品らしい。 

    以上

    Friendship 7

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